サークル ケージ クレートについて
「サークル」、「ケージ」、「クレート」、犬を飼っていれば、全て聞いたことのある名前だと思います。 一体何を使うのが正解なのか、使い方に関しても、よく分からないことも多いですよね。
今日はそんなケージ、サークル、クレートについてお話ししようと思います。
結論からいうと、すべて使用してOKです。 ただ、飼う環境に合わせたものを使用しましょう サークルとは犬が行動できる範囲を制限する、側面を囲うアイテムのことをいいます。物によって側面だけでなく床もついていたり、トイレスペースが一体になったものも販売しています。抱っこして上から犬を入れらるので、上手く使用するととても便利です。
次にケージとは、簡単にいうと檻のことです。四方を鉄や木、プラスチックなどでできている柵で覆われていて、サイズも様々です。ペットショップで販売されている犬が入っているようなものもあれば、お店によってはペットホテルとして使用しているところもありますね。 犬一頭が入るだけのサイズのものから、大きめのケージにトイレと寝床、遊ぶスペースを入れて使う場合もありますし、サークルに別売りの屋根を付けて、ケージとして使用する事ができるものもあります。 最後にクレート(キャリー、バリケンなどともいいます)です。 布でできたソフトなタイプとプラスチックでできたものがありますが、一般的にはプラスチック製のものをいいます。サークルやケージのように、中の様子がよく見える状況にはなっておらず、個室感があり持ち運びができるので、「移動ができる部屋」としての機能を持っています。
クレートとサークル、またはクレートとケージを組み合わせて使用することも可能なので、使い方は家での飼育方法によって様々です。
しかし、日本ではサークル飼いがほとんどになると思います。 ペットショップから犬を迎え入れる人が多く、スターターセットとしてサークルやトイレ、給水器などをまとめて販売しているためです。 共働き等で留守番が多くなってしまう場合にトイレと寝床が一緒になったサークルはとても便利で使い勝手がいいものです。 その代わりに、サークルの中ではお利口だからと思って、しつけやトレーニングを行わないままでいると、サークルから出してしまうとトイレが上手できない、サークルに戻そうとすると暴れる、吠える、噛むなどの問題行動と呼ばれるお悩みが出やすくなることも事実です。
海外の研究では、サークル飼いで留守番が多いと問題行動を起こしやすくなると言われています。 そのため国によっては犬のための法律があり、ペット先進国のスウェーデンでは1人で留守番させていいのは6時間まで、ドイツでも長時間の留守番は禁止、1日最低2回、3時間以上犬を社会化するようにと決められています。 ドイツでは犬税というものがあって、犬が税金を支払っています(実際払うのは飼い主ですが)。それもあって犬権が認められており、公共の乗り物に普通に乗れたり(日本では介助犬以外はそのまま乗る事はできないため、クレート等で全身が隠れていないといけません。たまにバックから顔だけ出している人を見ますがNGです)、公園にうんち袋が備え付けてあったりします(もちろん無料で!)。 飼い主がしっかりトレーニングをしている事が前提なので、ドイツでは犬を飼い始めたら、生後8週頃から1歳半位まで、犬の学校に通うのが一般的です。
問題が起きてから行動するという日本の犬しつけやトレーニングへの考え方は遅れていると感じます。 そういう私(櫻井)も、困ってからトレーニングを始めた1人です。しつけやトレーニングを問題が起こる前からしなければいけない!という事実を皆さんも知らないだけなんですよね。 このことをもっと子犬を販売、譲渡する方達が周知しなければいけないと思うのですが、ここはまだまだ伸び代がありそうです。
話は戻りますが、ドッグトレーナー、いわゆるプロと呼ばれる人たちは、どんなふうに犬を飼っているかというと、クレートを上手に利用している事が多いと思います。 ハウスの合図でクレートに入る事ができて、トイレの合図をすれば排泄ができる状態にトレーニングを済ませて、室内フリーにしていることが多いのでは!?と思います。 我が家でもサークルは使っていません。
犬を離しておくといたずらする
トイレを失敗する
という理由でサークル飼いにしている人が多いと思いますが、しっかり室内のルールを教える事でどんな犬でもフリーで飼うことができるようになると思います。いたずらや失敗させない環境づくりが大切です。
何を使ってもいいと言いましたが、ハウストレーニングはクレートで行うのがおすすめです。 自分で入っていって静かに待機ができる事が目標です。 できないまま大人になると困る場面がたくさん出てきます。 起こらないことに願っていますが、1番は災害時です。同伴避難が可能な施設でも、基本的には犬はクレートで過ごす事になります。 普段クレートに入る練習をしていないと、ただでさえ災害やいつもと違う環境でストレスを感じているのに、入った事もない場所に長時間閉じ込められたと感じてとてつもないストレスを感じてしまいます。 クレートに入って休む習慣のない犬は、外に出して欲しくて吠える事も多いです。 こうなってしまうと、犬と一緒に避難所にいる事は出来なくなり、路頭に迷う事になります。
また犬を連れて行けない旅行や行事などの場合、ホテルに預ける事になると思いますが、この時も同じく家族にも会えない上に閉じ込められたと感じてかなりのストレスを感じて過ごす事になります。 当店ではクレートでのホテル預かりになります。預かり中クレートに入れっぱなしになる事はありませんが、普段からクレートトレーニングをしてくれていると、普段使いのクレートのまま預けてもらう事で、自分の部屋ごとお泊まりなので、安心して休む事ができ、ストレスを格段に減らす事ができます。
また、自宅で安心できる自分の部屋として、使用していると、宅配便や急なお客様の来訪時にも安心です。
ハウストレーニングの仕方などはまた別の機会でお話ししようと思いますが、まず、狭いところに閉じ込めて飼うというイメージを無くしてください。 広いスペースで自由にさせて飼うことが、犬にとっての幸せではありません。 こちらである程度管理して、過ごしやすくしてあげる事がお互いにとっての幸せだと思います。 そのために上手にサークル、ケージ、クレートを利用しましょう!
何かあれば、是非相談を♪
全てのWANにPEACEが訪れますように☆
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埼玉県和光市白子にあるトリミングサロン、犬の保育園(幼稚園)、ペットホテル・一時預かりが一つになっているDOG salon WAN PEACE(ドッグサロン ワンピース)です。
光が丘駅、成増駅からも車で10分以内の場所に位置しています。
トリミングはもちろん、普段の生活での気になること、わんちゃんのしつけ(問題行動)について困っていることなど、トリマー・トレーナーが常駐しているのでお気軽にご相談ください。
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