禁煙の日

2021/12/22

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毎月22日は「禁煙の日」の日です。東京都千代田区内幸町に事務局を置き、学会間で喫煙・禁煙に関する情報交換・情報共有を行い、喫煙によって生ずる疾患と禁煙方法や禁煙治療薬などに関する研究を行う「禁煙推進学術ネットワーク」が制定し、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。

日付は数字の「2」を白鳥（スワン＝吸わん）に見立てて、毎月22日を「スワンスワン＝吸わん吸わん」の「禁煙の日」にという語呂合わせから。タバコの害や禁煙の重要性に関する知識の普及をはかり、禁煙を促して受動喫煙の防止を含む社会的な禁煙の推進を図ることが目的だそうです。

喫煙・禁煙について喫煙による煙には、4000種類以上の化学物質が含まれ、有害物質約250種類の中には少なくとも約70種類の発がん性物質や多数のフリーラジカルなどがあります。これらにより喫煙が、がん・循環器疾患・呼吸器疾患・消化器疾患・その他の様々な健康障害の原因になっていることが、国内外の多くの疫学的および実験的研究から示されています。

犬への影響ですが、タバコには、主流煙と副流煙があるのは広く知られていますね。主流煙は喫煙者が吸い込む煙で、副流煙はタバコの先から出る煙のことをいいます。喫煙者でなくても、他人のタバコの煙を室内などで吸わされてしまうことを受動喫煙といい、その空間にいるだけでタバコの煙を吸ってしまう、受動喫煙は問題となっています。犬と暮らす生活空間の中に喫煙者がいる場合、犬も日常的にタバコの煙を受動喫煙で吸い込んでいて、肺がんや鼻腔がん、副鼻腔がんなどの発生率が増加することが報告されています。

また、犬は三次喫煙でタバコの有害物質を受けやすいと言われています。三次喫煙とは、衣服や壁、カーテン、じゅうたんなどに付着したタバコの煙に含まれる成分が、直接あるいは間接的に被害をもたらすことをいいます。飼い主さんが大好きでスリスリした服などから、癌になる物質をもらっているワンちゃんがいるのは悲しいですね。

犬のいない場所でタバコを吸っていても、有害物質が付着した衣服のまま犬が抱っこされたり、床やじゅうたんをなめたりすることで、タバコの有害物質を三次喫煙によって摂取してしまうそうです。

有害物質の粒子を含むタバコの煙は重く、空間の下にたまります。犬は、床から近い位置で過ごす時間が多いので、喫煙者と暮らす犬は有害物質を取り込みやすい環境で生活するしかありません。これは、ハイハイをしたり、なんでも口に入れてしまう人間の赤ちゃんでも同じことです。

オクラホマ州立大学の研究では、マズルの長い長頭種では発がん物質にさらされる鼻の面積が広いため、鼻のがんにかかることが多く、短〜中頭種では多くの発がん物質が肺に到達するため、肺がんに罹患することが多いことが報告されています。

禁煙をすることで、肺がんや心疾患などの発症やそれらによる死亡の確率は確実に下がります。また、周囲の人の受動喫煙による健康への悪影響も減るので、これを機に禁煙を考えてみてはいかがでしょうか？タバコは自分の健康だけでなく、家族や愛犬の健康を脅かす恐れが高いことを知ってください。

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